Ronde Van Drenthe / Women’s World Tour #2

Ronde Van Drenthe、 World Tour #2 / DNF。。。
オランダの平坦と細い道に苦しめられた週末が無事に終わりました。

両日共に、150km 140km超 のとても長いレースで、
とにかく、とにかく、苦しいの一言。。。

横風で集団が分断される瞬間や
全く追いつかないという経験を生で体験しました。
そう、今年はたくさん経験と失敗と学びを得る一年。それはなぜかチームマネージャーからも言われてて、ダメでもいいからたくさん学べと。
という訳でこのレースに呼ばれたのです。

両日共に、全く前の集団にいることができず、
レースのほとんどを後ろのセカンドグループで
ずっと他のチームの選手とローテーションしながら前を追うという展開。
前に追いついた時は、もう疲れて何もできず
またちぎれて、また追いかける、の繰り返し。

よくテレビで見る、あれです。
前にいないからだよーって思ってる皆さん、
そうじゃないんです。(※当社比)
そもそもパワーがないのが問題なことが
よーく理解できました。
必要なのは短い時間の、大きなパワーです。
それがないから前に入れないし、前の選手に付いていけないから、残れない。

もちろん、位置どりの問題もあるのですが
もっと大きな問題は、
そもそも私の出せる最大パワーが低すぎて、
常に繰り返されるスプリント並みの大きなパワーの出し入れに
全く適応できていません。
いわゆるロードレースの場合は、アタック以外に瞬間的な大きなパワーがあまり必要じゃないのですが、
俗にいうクラシックレースには、
体重の15倍くらいを出し入れすることに3〜4時間耐え続けられるかどうかの能力が必要なことがわかりました。
しかも何度も、何度も。

そして逃げを容認したら、追うのが大変なこともわかってるので
逃げは最終局面以外は、決まることなく
出てはすぐ戻りの繰り返しです。
そして、そもそもそんな大きなパワーを出せない私はというと、みんなが踏み始めると同時に
スーっと後ろに引っ張られ、
そのままパワーを出し続けなければいけないという訳です。
みんなが大きなパワーを一瞬出して、その後は流れに乗ってる間に、私はずっとパワーを出し続けている、というなんとも悲しい現実。
立ち上がりで、普通に付き切れします。。。

そして2レースを走って、
オランダという全く上りのない地形の国で
どうしてこんなにも強い選手が育つのか、
とても良く理解できました。

ど平坦で、細い道と風の繰り返しで
小さい頃からレースしてたら、踏める選手しか残れないなあ、と。

どうしてもトレーニングは、上りが必要と思いがちなのですが、
上りというのは、高いパワーが出しやすいのです。
上りで出す250wと平坦で出す250wは、
体感のキツさが全く違います。
そう。平坦で大きなパワーを出せないとクラシックは走れません。
特にパヴェは、それが顕著に現れます。

そして、ボディシェイプよりも
筋肉量が足りなさすぎることも

今年の課題の一つです。
最大パワーが低い理由は、筋肉が小さいことも大きな要因です。

今まではどちらかというと、
上れるように、と、いかに体重を減らすかという方向で考えていたところを
今年は大きくマインドチェンジしています。

たくさんトレーニングして、良いレースして、負荷をかけて、
たくさん食べて、しっかり寝る。
というスタイルを今シーズンから始めています。
体重を減らして、細い身体を作るよりも
体重が減らなくても、
しっかり食べて、良い筋肉を作った方が、
長期的に見て、より強くなれるという考えからです。

ヨーロッパで戦うという大きな環境の変化の中で、
今までの私では戦えないのです。
環境の変化に順応するには、自分も大きく変わらないといけないんだなあと、しみじみ。

そう、今シーズンは、
レースではボコボコなんですが、
変わる自分を楽しんで、たくさんのことに挑戦しています。
全く私にフィットしないレースに出させてもらえる機会なんてなかなかないですし、
ここまでボコボコにされて、
あなたは全然これがダメですよーって生で勉強する機会を与えられることには、
本当に感謝です。
そして、今回は偶然、オランダにお仕事に来られていたいつも応援してくださる日本人の方が、
わざわざレース会場まで電車で応援に来てくださっていて、
たくさんお話できて、とても嬉しかったです!
日本から遠く離れた場所で
こうして日本を感じられることは、
とてもパワーをいただけます!
ありがとうございました!
次は、もっと良い走りを見せれるように
成長したいと強く思えました。


Roxyと私。彼女が着ているのはレースで最もアグレッシブだったライダーに贈られるジャージです!

さて、次もWomen’s world tour
Trofeo Alfredo Binda
1週間後の日曜です!

こうして慌ただしいシーズンが始まって、
前日、前々日の移動から
レース後のアパートに帰るまでがレースなんだなあ、とも学んでいます。
レースして、移動して、リカバリーしたと思ったら、次のレース。
It’s THE Cyclist life って感じです。

さあまずは、アパートに帰って、
身体を休めます。

全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!!


ホテルのロビーでおじさんに囲まれ クロケットをいただくの図。。

 

Ronde Van Drentheでの模様が取り上げられています。
ぜひチェックしてみてください。

Cyclowiredさん
http://www.cyclowired.jp/news/node/225981

Cyclistさん
http://cyclist.sanspo.com/321521

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