OVO The Women’s Tour / Stage4

OVO The Women’s Tour、4日目。

Stage4 40th / +0:28
総合 35th / +07:19

4日目も無事にゴール。

今日は、ニュートラルを入れて、130km。
そして、スタートから雨。。。
ニュートラルからちぎれそうな選手が続出。。。
ニュートラルなのになぜか10%以上はあるんじゃないかというような上りをのぼらされ、
後ろから、ピアーノ(イタリア語でゆっくりー)って声が聞こえてくるくらいでした。

そして、みんなしっかり雨装備でスタートしたものの、予想以上に雨なのに暖かくて、
ニュートラル中に服を脱ぐ選手も続出。。。
私もその1人で、脱いでる時にジェルを落として、
違うチームの選手に手伝ってもらって、
何個落としたよ、とまで教えてもらって。

そんなこんなで、7kmもニュートラルしてスタート。

クイーンステージとだけあって、
前日までの3ステージに比べて、コースの難易度がさらにアップ。に加えて雨。
スタート直後から、もうずっとフルガス。
前に位置どりとかそういうレベルじゃないくらい、集団はまず一列棒状。
地獄のアップダウンの繰り返し。
上り切って、下りで一息と思っても、
ナーバスなブレーキングが必要な下りばっかりで全然休めず、また上り。
上りでまとまっては、下りでまた伸びて、の繰り返し。
下りで、もし前の選手が落車したりしたら絶対避けれないよなあ。。。ブレーキも雨で効かないし。。。
と思いながらも、まさにいろんな意味で Dead or Alive だなあと。

そして最初のKOMが約25km地点だったのですが、
もうそこにたどり着くまでに集団は半分くらいに。
私は、こんな序盤でドロップするわけには行かない!と気持ちだけでなんとか耐えたという感じでした。

もちろんKOMでもセレクションがかけられ、
なんとかセカンドグループにロキシーとアージニーとで残ったのですが、
ここではすぐに集団に戻って、落ち着くかなと思った私が甘かったです。

ここからまたアタック合戦が始まり。。。
集団は伸び縮みを繰り返して、
私は集団で待機してるだけで、もう死にそうでした。。。

その時、初日からずーっと木に囲まれたところばっかり走っていて、
突然!湖かな?ダムかな?そんな開けたところに出た瞬間、
「あれ?今私どこにいるんだっけ??」
って本当に思い出せなくて、2、3秒考えて・・・
「あ、そうだここはイギリスだ!」って
思い出した時は、本当疲れてるんだな私。。。
と思いました。

そして、ここで4人の逃げが決まり、
チームメイトのシャラがここに入りました!
逃げを容認してくれて、ちょっと落ち着いたのも束の間。
すぐにスプリントポイントと次のKOMがやってきました。

このKOM手前の、下りが相当テクニカルなのと雨でスリッピーなので、
下りで中切れが多発して、上りに入りました。
私は、上り口までには前が見える位置にいたものの
もう上れる脚がなく、ズルズル下がり、なんとかセカンドグループ。
普通だったら前に残れてるような選手も
この下りで位置どりをミスしてセカンドグループに。

もちろん上りのピークまでは先頭は緩むはずもなく、
ちぎれた選手は、もう精一杯。
でも前に追いつきたいけど脚がなくって。
そう、こういう時のセカンドグループは90%くらいの選手は、
追いつけたらイイねくらいにしか思っておらず、誰か働いて戻れたらラッキーだし。
で、チームのエースが後ろに残っちゃたチームがワークするでしょ。
って雰囲気なのです。

そこで、アージニーが1人でアタックして、
ブリッジをかけました。
これも、どこのチームも追わず。。。
同じく私も、もう脚がいっぱいですってなってたんですが、
まとまらないまま、どんどん、どんどん
フロントのプロトンとの差は開き、
チームカーの隊列がビューンと抜かしていった頃に、ロキシーから、
Stay in the front!! Eri!!
って指導が入り、ハッと目が覚めて、
ダメだ。このまま行ったら、ただグルペットで無事ゴール。。。
なんて許せない!と思って、もうそこからロキシーと私、
あとはエースをセカンドグループに残してしまったドロップスの選手2人と、
他のチームがワークしないとか関係なく、
全開でお仕事スタート。

フルガスで踏んで、下りは安全に、
周りがローテしないとかで、ペース落とすのが1番無駄なので、とにかくテンポで、
さすがにパワーが出なくなったら、
代わってもらって。
少し長い上りでロキシーがローテしてくれた時に、
ちぎれそうになったのは、ここだけの話。

私は、もうここで前に戻れなかったら
何しに来たんだってなるのが嫌なのと、
グルペットでゴールするよりは、
全日本に向けた良いトレーニング!と思って、淡々とお仕事。
途中で、ロキシーもEri !! I’m dead ってなってもOkay って淡々と、ドロップスの選手と。

そして、ちょうど私も、もう無理ってなった頃、
道の横に私たちを抜かしていったチームカーの隊列が!
あ、これは前の集団が近い!ということです!

そう!なんと、ほぼみんな無理だと思っていたのに前のプロトンに追いついたのです!

この辺りで他の選手も少しローテーションに加わってくれ、
前が見えた瞬間、みんな出てきて、いきなりペースアップ。
そりゃそうですよね。ここでちぎれそうになったのも、ここだけの話。

そして、追いついてから、
ロキシーにGood Job Eri!!! You are strong !!って
また大きな声で言われて、嬉しいような恥ずかしいような。

ここで、あとゴールまで約30kmほど。
まだ逃げをキャッチしてなかったみたいで、
リーダー要するチームとスプリントでステージを狙いたいチームがコントロールして追います。。。
つまり、ふーっと思う間も無く、
はい。集団にいるだけで、必死でした。

せっかく追いついたんだから絶対ちぎれない、絶対ちぎれないと言い聞かせて、ゴールまで。

逃げている選手が、GC上位じゃなかったため、
結局タイム差は縮めましたが、そのまま逃げを許して、私は集団ゴール。
チームメイトのシャラは、逃げの4人からドロップしてしまったみたいで、
ラスト10kmを切ったあたりで吸収され、
最後5kmはハイスピードな下りから、タウンに入って、石畳の集団スプリントだったので、
安全にクラッシュしないところで、別にスプリントに絡める脚もないので、集団の後ろの方でゴール。

やっと、ふーっと一息つける瞬間でした。

そして、チームのキャンパーに戻って、
ロキシーから
「ナショナル選手権に向けて、エリ!まずは、2日か3日休みなさい。
私は、2日がベストだと思うわ。コーチから言われても、絶対休みなさい。
で、木曜からTTバイクでまず練習しなさい。
で、エリ!ビールは、ジロが終わってからにしなさい。」
と、ありがたいご指導を私はいただいて。

なかなか戻って来ないロキシー(フランス)がキャンパーに戻って来た時は、
「最初の20kmのあのスピードでレースが始まった時は、
ロキシーがタイムカットされないでちゃんとゴールできるか、
それだけが心配だったのよ!!」って。
(明日は、ロンドン市内のど真ん中でクリテリウムなので、ロキシー(フランス)でステージを狙いに行くのです!)

ステージレースが始まって、
チームワークというか、チームメイトみんなで走ってる感がより出て来てて、
身体はお疲れでも、なんとか走りきらないと。
という思いで、必死に走りきれました。

明日は、ロンドン市内でのクリテリウム
最終ステージなのですが、
レーススタートが15:30と遅く、
事前にとっていた日本帰国便の飛行機にさすがに間に合わないため、
私は出場することができません。

せっかくここまで来たのに
最後まで走り切りたいので、どうにかならないかとマネージャーに掛け合ったのですが、
残念ながら無理でした。

というわけで、
Women’s Tour 4日間でレースは終わってしまいましたが、
無事に帰国できそうで何よりホッとしています。

さて。4か月ぶりの日本。
何が恋しいって?
日本語です!
いっぱい話せる!

全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!

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