シクロクロス世界選手権2017 “ルクセンブルク”

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シクロクロス世界選手権2017、ルクセンブルク!

29位 同一周回完走、最終完走者。
参加した女子エリート選手の中で
1番長いことレースを走れましたʕ•ᴥ•ʔ

水曜にナショナルチームの皆様とルクセンブルクで合流し、土曜のレースに向けて木曜からコース試走がはじまりました。今回の世界選手権で新設されたコースは事前情報がほとんどなく、木曜にコースの全容を実際に見て、走ることができました。
ファーストインプレッションは、とにかく危ない。の一言でした。
これをCXで下るんですか?という斜度のドロップオフが3つに、多数のキャンパー。さらにコースはほとんどの路面が凍結していました。

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そんな中でとにかく試走では恐怖心しかなく、さらにコケる度にバイクを壊すか、打ち身をするかという状態でした。
私のミッションは、試走でコースを攻略することではなく「ケガなく、レースでゴールすること」なので、良いイメージを残せない今回のコースでは、試走は少なく。
どのラインが良いとか反復するのではなく、自分が乗っていけるラインで、絶対にここを通ると決めるだけにしました。特に前日は、試走1周目で何度かコケてしまったので、2周で試走を終えました。

この時点で私にとってケガをしないと自信を持てなかったので、レースに出走することをとても悩みました。コーチにも明日は、走らなくていいと言われるほどでした。(レース前日に「明日の出走は諦めます。すいません。」ムービーをフィニッシュゲートで撮ったのはここだけの話です。。。ムービーは御蔵入りです)

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ギリギリまで本当に出走は悩みましたが、レース直前の最後の試走で、とりあえず自分のラインであれば走れたので、ケガをしないで帰ってくることをミッションに設定して、出走しました。
無理せず、レースの流れに乗って、淡々と周回を重ねて、無事にゴール無事にゴール。と言い聞かせて走り、ラップアウトされずに完走。

CXに関しては、ナショナルチームの中でも最もテクニックもスキルもない私が、エリートの中で唯一、完走できたわけなのですが、そこには誇ることでもなければ、何も特別なこともなく、ただ自分のできることと自分のすべきことと最低限のミッションを正確に把握して、理解して、レースまでを過ごして、走っただけです。

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上手く走れないならどうするのか、
試走でのケガや消耗を最小限にして、
コンディションをあげるために、ローラーをたっぷり。
今回は、コースの攻略やテクニックの上達に来てる訳ではなく、世界選手権という1レースで一つでも順位をあげるために来ているのです。
危ないコースでも勇気を持って突っ込んで、攻めて、走りました!でもケガしました。ってなるとロードシーズンに向けて、笑い話にはならないので…..。
というわけで、無事に完走。無事にゴール。
できてホッとしましたの一言です。

そして、好例の翌日の男子アンダーとエリートレース観戦。
おやつをリュックに詰めて、
ビール持って、
防寒、雨対策は完璧にして、長靴履いて♪
CX観戦のプロのなりきって、
会場の熱気と盛り上がりと一体になって、
DJのいるテントで国籍関係なくみんなで踊ったり、ぼったくりのような高いフリッツ食べるのもお決まりで。
レースして、観戦して、
選手としても、いち観戦者としても、
最高に楽しめた世界選手権でした!!

これに懲りずに、来年もCXに挑戦します!
楽しいですから!
日本代表に選ばれたからって、楽しんじゃいけないなんてルールもないし、目標や目的も個人の自由ですから。

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もっと楽しんでいいんじゃない?
自分のために走っていいんじゃない?
なんて感じたナショナルチーム遠征でした。
世界は広いし、個人主義だし、
CXだけじゃ稼げないし、
やりたいこととできることは違うし、
なんて私の考え方は日本人的には、やっぱり普通じゃないのかなっていうのもよくわかりました。
だからこそ私の考えを押し付けるのも良くないし。
なんていつも自分のなかで葛藤のある、
日本代表の遠征ですが……

いよいよこれで長いロードシーズンのスタートラインに、無事是名馬でたどり着くことができました。

さてと、フルシーズンでヨーロッパサーキット挑戦。
心から楽しんで、心から結果を求めて過ごそうと思います!

チームの拠点のあるPoitier の街より。
全てを力に変えて
與那嶺恵理は進みます!

FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope
Eri Yonamine

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