TTT Training Camp

5日間のTTT(チームタイムトライアル)のトレーニングキャンプが無事に終了しました!

結論からいうと、
TTバイクにたっぷり乗れたので良しとします。

というのも、私も初めてするTTバイクでのTTT。
正直、恐怖心はありましたし、
TTバイクのコントロールスキルも私はあんまり上手ではないので、
とにかく、みんなに迷惑かけないように
危険な走りをしないように
と思いながら臨みました。

実は、私のチームは未だレースでTTTを走ったことがなく、
いわばシャラ以外は、みんな初体験ということでした。

TTTの1番大きなチーム内の目標は
世界選手権のTTTなのですが、
もっぱら私は、世界選手権のTTTには出たくないし(これはチームにもすでに伝えてます)
ステージレースのTTTでみんなに迷惑かけないで、
タイム差なしでゴールすればいいというゴール設定ですので、
このキャンプ中はとにかく悪くないTTTの感触が得られればという感じでした。
そして、ジロローザの初日のTTが12kmで
98%直線ということを知ってホッとしました。

しかし!
チームメイトは、ほぼ全員、世界選手権のTTTに出たいみたいで
キャンプ中のセレクションが関わってるという感じの緊張感がありました。
私はというと個別ミーティングでマネージャーに
TTTは向いてないから、出たくないと伝えたので、お気楽そのもの(笑)

実際、ただでさえ難しいコミュニケーションが、
1列で走るということでさらに難しくなり、
「ちゃうよ!」的なことを言われて、
「Sorry….」的なやりとりを
何度も繰り返す私。。。

難しいんですよね、TTT。
チームメイトをちぎってもダメですし、
自分がちぎれないようにってパワーセーブしてもチームは勝てないし、
コーナリングの立ち上がりも1番手で入るのと6番手で入るのかで、
ポジションによって全く違いますし。

いろんなことを含めて、チームメイト全員の脚質を考えての順番を決めます。
スタートの1番手は、スピードに乗せるのが上手いスプリンターのロキシー。
奇数番が強い選手(orスプリンター系)、偶数が弱い選手(or持久系)、と強弱をつけるのがいいそうです。
ちなみに私の後ろは、ベテランで経験値のあるシャラが定位置。
(いつでもエリに指示出せるようにってことで笑)

毎日、スタッフさんが撮ってくれる映像をみながら、
走ってる最中は見えない全体像を把握して。

4日目には、模擬レースをして、
約13kmの周回を3周するのに2周めの最後でちぎれました。

でも自分が思ってる以上に
コーナリングもローテーションも
悪くなかったので、ここでもホッとする私。
(いつも無線で私への指示多めなので心配だったのです。)

今回の収穫は、
TTTは、ITTと違って、DHバーを握ったまま(ブレーキが握れない)で
ローテーションして、常にパワーの出し入れをしないといけないという
私には全く向いていないということがよーくわかったこと。

そして、最終日には、
ITTの模擬レースもすることができて、
現状のパワーの進捗としては悪くないデータが出せたので、心底ホッとしたのはここだけの話。

さてさて、これは最終日のミーティングで気づいたのですが、
ジロローザに出られる選手が最終日に発表される予定だったらしく、
それはもちろん、みんな出たいと言っていたみたいで。。。
そんなこととはつゆ知らず、私はすでに「出られるよ」って言われていて、
全日本の後に直接イタリアのチケットをすでにとっていましたw
チームメイトと「日本にいつ帰るの?」「いつ戻ってくるの?」っていう話になったときに、
「ジロローザで直接イタリアに合流する予定だよ」ってKYな発言を繰り返していた私(爆笑)
それに気づいたのも、最終日なんかシリアスな感じで出場選手が発表された後。。。
「ああああ、そういうことか!」って心の中でめちゃくちゃ納得したのもここだけの話。

そうですよね。
レースに出るって、まずはチーム内でのポジションを獲得してから、選考されて、ってことですよね。
ビックレースには出たいっていうのは、みんな同じ想いで。
チームメイトとは、レースでは助け合わないといけないけど、
選考に関しては、彼女よりも私の方が強いのよって認められないと出れない訳で。
でも、常にチームメイトと内心、競ってたらすごく疲れちゃうし、
しかもレースでそのチーム内の競争心を出したらダメだし、
それこそチーム競技の醍醐味だったり、とも思ったり。
まあ、結局毎度のことながら、
「良い加減」ってことに落ち着く私・・・笑

というわけで、
無事にTTTキャンプも終わり、
来週は、いよいよ今年初のワールドツアーのステージレース Women’s Tour in UK です!!

5日間で最終日のロンドン中心部のサーキットレースを除いては、
4ステージ全て140kmほどというタフなレースです!

これにも選んでもらえてることの歓びと感謝を忘れず、
走ってきます!!

全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!!

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