#Boels Ladies Tour / Stage2 “敢闘賞”


Photo : Anton Vos / Cor Vos

#Boels Ladies Tour Stage2 83th +0’59 / GC 83th +1’48 “敢闘賞”

オランダでのステージレースに出場しております。
昨日の、約4kmのショートTTでステージレースが始まりました。

実は出場予定ではなかったのですが、急遽予定変更。
オランダに引っ越してから、初のオランダでのレース。
住んでいる地元で開催されるレースでもあり、とても楽しみにしていました!

そして、今日はステージ2日目。
昨日も会場で応援と写真撮影をしてくれたコーチと少し話をして、

「最後でちぎれても良いからとにかくずっと前にいて、
アタックに反応して、逃げに乗って、そういうレースをしよう」

ということを決めてスタートしました。

そっか、ちぎれても良いならやってみよう!と、良い意味で吹っ切れてスタートしました。
しかも、直前まで降り続いた雨もスタートと同時に止みました。
ニュートラルからリアルスタートが切られた途端に、アタックがバンバンかかり、
まずは何も考えずに乗って、乗って、ってしてたら、すでに脚パン。。。

集団で休んで、埋もれて、、、、
「やばいやばい今日は最後ちぎれてもずっと前にいるっていうのが目標だった!」
とまた前へさささっと行って、コーナーを曲がったところで細い道に入って、
そこで集団は緩み、動くことが出来ない密集度。ただ3列目くらい(前15人くらいの位置)で入れたので、
この細い道から出たら、そのままアタックかかるだろうし、私もアタックしようと決めました。

そう、事前にやることを決めると
気持ち的にもやりやすくて。

決めた通りに、広い道に出たらアタックしました。
絶対、誰か反応してくれると思ったのですが。。。
まさかの単独アタック。。。
スタートして、約20km地点でした。


Photo : Anton Vos / Cor Vos

まあいいや、行けるところまで今日は逃げようと思い、そこからは淡々と。
どれくらい許してくれるんだろう?と、落ち着いて走りながら、タイム差を聞いて。
1分半くらい開いたところで、
後ろの集団から2人の選手が、アタックしたとの情報が。
そこですぐに緩めて、2人を待とうかとも考えたのですが、
まずはイーブンで踏みながら、その2人とのタイム差の推移を確認。
その2人との差は全然縮まる気配がなく、後ろのプロトンとの差は開いていきました。

それでも少しずつ少しずつ、確実に2人は近づいてきていましたが、
2人対1人の追いかけっこ。
プロトンは容認してるのであれば、
この2人も私と同じくらい疲れてもらわないと、
追いつかれた後にアタックされたら困るし。

というわけで、私も最後まで体力が持つように
でもまだ逃げれるように、
くらいで走り続けて。

逃げてる間、フィードゾーンを通過した時には他のチームのスタッフからも応援されたり、
道端の応援してくれる人が、Eri!!って言ってくれてるように聞こえたり。

そしてやっとやっと。おそらく、80km地点くらいでした。
15秒差と伝えられたところで、2人を待って、3人の逃げグループになりました。
最長で2分半くらいプロトンとは開いたところで、そこから少しずつ少しずつ縮まりながらも
私たちも3人で仕事して。でもHitecの選手はもう脚がないようで、ローテをパスします。
踏まなくていいからテンポで回して、と言ってもダメで。
もういいやとたまにローテに入りなさいって強制して回してもらって、
それ以外はLarsの選手とほぼ2人、テンポで回します。

そしてやっと100kmを過ぎたあたりで最後のゴール周回に突入。
ここから周回よ!って教えてもらって、そのまま淡々とほぼ2人で回します。
一回目のゴール地点通過(114km地点)がスプリントポイント。
一緒に仕事してくれてた選手が1位通過したいって前に出てこなくなります。
実はここが今日の唯一のスプリントポイントだったので、
ここを取れば、明日ポイント賞ジャージが着れるのです。

私はこの逃げのペースを緩めたくないし、
で、刺されて2位通過。

まあいいや。と思って、そのまますぐにこの日の2つ目のKOM(117km地点)で
また同じ選手がKOMもとりたいからって言われて、また出てくれない。
私が前に出て先頭固定で踏んだら、2人をちぎって、KOMを先頭通過。

でも、一つ目のKOM(6km地点)を違う選手が取っていて、
この場合GC総合順位の高い選手に賞がいくので、
KOMジャージはゲットできませんでした。


Photo : Anton Vos / Cor Vos

というわけで、117km地点で本日2度目の単独逃げ。。。
そんなつもりではなかったんですが、
とりあえずやってみようと。

プロトンとは、50秒差。
あと16km。

うーん。
もういいや、ここまで来たら、逃げれるところまでやってやろう。と。

最後のジェルを飲んで、
ボトルもいっぱい飲んで、
もう一回気合いを入れなおして、
ステージ優勝を狙って。

そして結局、
ラスト2kmで集団が私を吸収。

はい。
もうすごいスピードで飲み込まれて、
最後の悪あがきで、集団につこうとしましたが、
はい。無理でした。。。

そこからちぎれてゴールまで。
最後の1kmが今日1番長く感じられました。

本当に、お疲れでした。

ゴール後は、いろんな選手やスタッフさん
レースを見に来てる人たちに、
Good Job!!って声をかけてもらって。

夕飯の時もいろんなチームの選手が
Good Job って言ってくれて。
勝つために頑張ったんだけど、
結局ちぎれて80位くらいなのに、
勝ったのか?っていうくらい讃えてくれるのは、
こう、なんていうか
It’s The Cycling って感じだなあと
実感した1日でした。

というわけで、明日はITTステージですが、
アグレッシブライダージャージを
スキンスーツで準備してもらったのを着用します!

そして、今年初のポディウム。
インタビューまでされて、もっと上手く英語話したいなあとも思いましたが、
まずは明日のTTは良いとしても、
明後日からのより長くハードなレースに備えて
何も考えずに寝ます!

日本からもたくさん応援してくださっていたのをレース後、知りました。
みなさんありがとうございました!

全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!


Photo : Anton Vos / Cor Vos

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