チームメイト、フランスのロキシーのポディウム

週末の日曜、
ブエルタの最終日、フルームの優勝と
コンタドールの引退で自転車界は盛り上がっていましたが、
女子は、ワールドツアー最終戦が
男子と同じマドリッドの市内ど真ん中で
行われていました。

あと世界選手権のTTTは残っているのですが、
チームで走る実質ロードレースはシーズン最後。
今年は、私は出場しなかったのですが、
ユーロスポーツがライブで放送してくれていたので、
お家でチームメイトの応援と観戦をしていました。

こ存じの通り、
クリテリウムのようなコース設定なので、
バンチスプリントになるレースです。
もちろん、私たちのチームはフランスのロキシーで狙っています。

序盤のアタックにも、チームメイトが反応し、
終盤に許された1人の逃げの追走にも反応して、
エースのロキシーは、落ち着いて集団待機できていて。
そして、集団がひとまとまりになってからの
位置取りも他のチームメイトがフォローしていて、
強いチームがトレインを組む中、
絶好のポジションで、最後のコーナーを抜けて、
ホームストレートに入ってきました!

ああああ。
もうこの時点で、画面に向かって大興奮ですよね。

うまく隠れて隠れて、
優勝候補の番手についていました。
そして、向かって左から始まったスプリントの不意をついて、
右から早駆け!!

ロキシーーーーー!!!
って叫んじゃいましたよ。
最後は、少し及ばずの3位。
ああああああ、行けーーーーって。

惜しくも3位だったんですけどね、
実は、今年初めての
ワールドツアー(ワンデー)の表彰台だったんです。

本当に、心から嬉しくて。
ああ、ロキシー良かったなあって。

彼女は、このレースで今シーズンのレースは終了。
シーズンオフに入って、バカンスを楽しんでることでしょう♪

私たちのチームは、ピュアスプリンターがフランスのロキシーしかいなくて、
スプリントステージは全部彼女がとりにいくという戦略なってしまいます。
しかも、私たちの力不足でレース中のフォローはしても、
最後のリードアウトが全然出来ずにいました。

それでも彼女は、それに文句を言うこともなく
スプリントステージは、全て、
勝利を狙って、ゴールに飛び込んでいました。

 

いつか忘れたけど、なかなかスプリントで勝てなくて、
「いつも私はリスクを負って、怖いけどあの危ないカオスなラストkmを世界のスプリンター達と勝負してる」って。
「でも私は、自分のLife (生活)の方が大事だからクラッシュしたくないし、そこまでつっこめないって」
ミーティングで言ってました。

そして、先月のノルウェーのレース前に
一緒にイージーライドに2人で言った時に
「今年は、いつも4位なの」って。
8回くらい4位なんだ。って。

私は最後の最後のリードアウトは
自分の脚力上できないのはわかっていたので、
その前の位置どり、ボトル含めて
いつもロキシーをフォローしていました。

で、いつもレース中にロキシー、ロキシー、
って呼ぶのが可愛いって、私の言い方を真似して爆笑してます。
結果が良くても悪くても、レース後はいつも、
ありがとうとかGoodJobって私にも、
他のチームメイトにも絶対に言うロキシーが
私は好きで、
いつもできることはやろうと、
でも1番大事な最後で何もできなくてごめんよ、
と思いながらレースしてました。

そして、一緒のチームで走るレースは
先々週のBoels Tourで終わってしまいました。
でも、シーズンが終わるまで
同じチームメイトです。

テレビの前で全力で応援し、
その場に一緒に入れなかったけど、
最終戦でマドリッドのど真ん中で、
表彰台を獲得!!!!

本当、良かった。

レース後に、画面に張り付いて、
ロキシー応援ムービーをツイッターにあげたら、
ロキシーからありがとうって
あのムービー、めっちゃ嬉しくて
めっちゃ面白いから送って!!ってその夜に
メッセージが来て、
おめでとう!!GoodJob!!って絶叫ムービーと一緒に送ってあげたら、
来年一緒に走れないのは寂しいよ。
って連絡が来ました。

それがすごくすごく嬉しくて。

ロードレースって、
“I can’t win but we can win.”
なんですよね。
って今年、心から学びました。

いろいろあったけど、
ロキシーしかり、良いチームメイトと出会えたなあ、
とほっこりしました。

来年は、同じジャージを着ては走れないけど、
同じプロトンで、同じレースを走ります。
そして、友達であることは変わりません。
2017年シーズンに一緒に同じジャージで走った事実も変わりません。
また、新しいチームで、新しいチームメイトとの出会いもあるでしょう。

だから、友達であることは変わらないから、
来年もGood Fightをしようねって返事しました。

ヨーロッパでのフルシーズン1年目が終わりに近づき、
同時進行で2年目、2018年シーズンに向けての準備も着々と進んでいます。

素敵な出会いと輪を広げれるように
自分のことを磨き続けないとなあ。
と思う今日この頃です。

全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!

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