#Boels Ladies Tour / Stage 6、FDJでの最後のレース

 

#Boels Ladies Tour Stage6 / 49th +07’48 / GC +19’15

いよいよ最終日。
実は、この日は
今年最後のワールドツアーレース。
FDJでの最後のレース、
チームメイトとの最後のレース、
でした。

といっても、
やることは変わらないし、いつもどおり。

なぜかわからないけど、今回のレース。
ここでは書けない経緯がいろいろありまして、
レースが始まった火曜日は、
ちょっと大丈夫かな?という不安がありました。

あとは、個人的にも
最後のレース、世界選前に良いイメージを作りたい、
いろんな想いを走りで見せたいと
強く、いつも以上に強く
感じていました。

ただ、それ含めて、いつもどおり。
「他人は変えられない。変えられるのは、自分」

その想いがステージ2日目のあの走りに。
あの走りで、完全にチームの雰囲気が変わりました。(と、私が感じただけです。。。)

TTのステージを挟んで、
バンチスプリントになったステージ4。
そこでフランスのロキシーが3位!
脚のある選手しか残れなかったステージ5では、アージニーが6位 シャラが7位と
トップ10に2人!

そして、この日。最終ステージ。
今日は、スタート直後に決まった11人の逃げに
オランダのロキシーがしっかり入ります。

最後の最後で、集団は吸収されたものの
チッポリーニのヤナカが逃げ切って勝った
後ろのスプリントでフランスのロキシーが5位!

各チームが均等に逃げに乗っていて、
私たちもロキシーが乗ってくれたので集団で待機。
GCが上位のアージニーとシャラを守れば良くて、
逃げに乗せられなかったリーダージャージを持つオリカが終始コントロール。

それにしても、その逃げが決まるまでは、アタックの応酬で、
スタート直後からずーっと一列棒状。
160kmのレースの最初の10kmは全く緩みませんでした。
もうこの最初の10kmでちぎれて戻れなかった選手も多数いました。。。
恐ろしい、、、これがヨーロッパサーキットです。

私はもちろんチキチキで、そこで耐えるだけ。
ロキシーが乗ってるのが見えたので、
それで逃げを許してくれーそして集団が落ち着いて緩んでくれー
と心の中で、祈っていたのは、ここだけの話。

そして、1人でスタートからなんでこんな速いんだよーとため息をついたら、
隣にいた選手もそれにYes….ってめっちゃ同意してくれました。

やっと逃げを許して落ち着いたとはいえ、
とにかくコースが、、、
はい。。。もうアップダウンとコーナーの連続。
走ってるだけで、はい。。。
察してください。。。

でも最後まで、サポートできるところまで、
チームメイトの近くにいないと!
と耐えるのみ。

途中で、後ろに誰もいないと思って鼻水をフーンってしたら、
後ろにリオの金メダリストのアンナがいたらしくて、
今度やったらファックって言うからね!
って優しく注意され、
すぐにごめんなさいって謝って。

約50kmの周回を3周なのですが、
コースがくねくねすぎて、
今自分がどこを走ってるのか全くわからない感じで、
1周終わり、同じ道に初めて帰ってきた時に思いました。
(え?これあと2周するんですか?)って。

逃げと集団のタイム差が2分半開いたところから
少しずつまた詰めていき、
ずーっとずーっと、リーダージャージを持つオリカがコントロール。

3周目に入るところで、
2人がプロトンから前にジャンプアップ。
そこからは、集団も前をキャッチするのに最後のペースアップに入りました。
上りごとに集団は伸び、1人、また1人、
とちぎれていきます。

ここで逃げの集団も崩壊していたようで、
何人かが吸収され、前の逃げも活性化。
私もここで、前でレースしたかったのは山々ですが、
もう脚がないのはわかってたので、
とにかく耐えるだけ。

そう、100kmも大逃げを1人でしてしまったら、
ステージレース中にはもう回復しません!

最後の周は、とにかくチームメイトのサポート。
何かあった時に助けられるように。
まずは、ボトルが一本しか無くなってたアージニーに
自分のを一本渡して。
ロキシーも、ココも、みんなボトルがない!ってなってたのですが、
チームカーに取りに行けるようなコースでもなかったのです。
フィードゾーンで1番後ろに下がって、自分のチームに渡し切った他のチームのスタッフに、
アイコンタクトして、ボトルをもらって。
また上がってボトルを運んで、渡した後に力尽きて。
ラスト25kmほどを同じくちぎれた集団でゴールしました。

そして、その集団で走ってゴールまで向かう途中、踏切ストップがあり、
踏切が開いたので普通にそのまま通ってしまったら、
実はコミッセールの合図がないと踏切が開いても通っちゃダメでして、、、
すぐにコミッセールカーに
「Miss. Yonamine Come to the back on car」
って呼び出されて、
ごめんなさいと謝って、
ゴール後にさらに厳重注意を受けて、
許してもらいました。(たぶん普通だったら罰金でした。。。)

一緒のグループでゴールしたオランダの選手に
「オランダはああいうのうるさいのよー
でも大丈夫よ、気にしなくて」って言われました。

そんなこんなで、無事に6日間の
Boels Ladies Tour が終了!

ステージ初日の火曜日には、
正直どうなることかと思いましたが、
みんなでそれぞれが、それぞれに
チームとしても機能して、
良い走りと結果を残せたレースにすることができました!

今年最後のレースが、
ああ、すごく良かったね!って
みんなが思えるレースができたことは
本当に嬉しい限りです。
今年1番、みんなで笑って過ごせたレースだったような気がします。

最後一緒にちぎれたグループになったココには、
ゴールに向かって走る時に
「Last race with you, Thank you!!」
って言われて、本当に嬉しかったですし、
ゴールしてからチームメイトに会って、
お疲れ!ってお互いに言い合って。

ああ、いろいろあったけど
一緒にレースを走ったチームメイトとは
すごく良い最後で終われたなあ。

チームは変わっても、
また来年、同じプロトンで走ることは変わりません。
そして、みんなとの友達関係は変わりません。

ただ私は、自分自身のステップアップのために
前に進み続けるだけです。

みんな本当にありがとう!

全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!

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