World Championship Bergen, Norway 2017 / ITT 22位

 


Photo : KeiTsuji

World Championship Bergen, Norway 2017 / ITT : 22位

5回目の世界選手権。
今年は22位。
結果だけ見れば、毎年同じようなところをグルグルしてる。

まあ、こんなもんかと
良い意味でも悪い意味でも一喜一憂しなくなったし、
冷静に自分の世界での立ち位置を理解できるようになっていました。

それに、この1年のヨーロッパで腰を据えて、
チームに入り、フルシーズンでワールドツアーを回った経験は、
自分をいろんな意味で大きくしてくれています。
そう感じながら一年ぶりのナショナルジャージに袖を通し、
ジャパンチームでレースを走るということが
とても新鮮でした。


Photo : KeiTsuji

レースは、というと。
9月頭のボーエルツアーから全く身体が回復せず、
満足な身体のケアが受けられていない状態で
ごまかしごまかしシーズンを走り続けたボロボロの身体で、
ノルウェー入りしました。

毎年、世界選手権ではお世話になる穴田マッサーなら
3日で私の身体を良くしてくれる!
という神頼み的な思いでした。

なのに、さらにはロストバッゲージ。
ダイレクト便なのに。。。
まあ、ここはヨーロッパ、そう。
何か起こるんです。

土曜に現地入りしてから、
天気も安定して雨にも降られずに試走を重ねて、
それ以外は、とにかく身体の回復に努め、
火曜のレース当日までには、
機材、身体、なんとかここ最近のベストの状態に持ってくることができました。

もちろん、良い走りをしたい!という気持ちは常にあるのですが、
今年の何度か走ったタイムトライアルのレースのリザルトを見ても、
トップに食い込めるような身体のキャパシティは無いなあと
現実を痛感していました。
なのでロードに向けて、集中力を切らさない1週間にするためと、
周りの選手とのコンディションの確認と自分の状態を正確に把握するために、
という位置づけで、肩の力を抜いて、
タイムトライアルを走ることができました。

レース当日の天気は夕方に向けて、
雨が降り出す予報。
出走順をできるだけ早くしてほしかったのですが、
最後から10番目の出走。。。

案の定、スタートゴール地点こそドライだったものの、
雨を避けられたのは、最初の方の約1/4ほどの選手のみで
レース中に路面コンディションはみるみる変わり、
私がスタートした時には、コース上では雨が降り出し、
もっともテクニカルでハイスピードな下りと上り区間が完全に
ウェットな状態になってしまっていました。

まあ、これぞレース。

やはり雨の影響か、タイムが後半の選手が伸びないなかでも
アナミエックは、雨の中を走り、
優勝しました!

今年いろんなレースで彼女の走りを見てきて、
今年はタイムトライアルのアルカンシェルは、
彼女だろうなあと勝手に思っていたのですが、その予想に反することなく、
路面コンディションに前走者よりもハンディがあった中でも優勝は、
さすがだなあと。

私はというと、
降った雨で、さらにテクニカルになってしまった下りコーナーは安全に行って、
脚の状態の確認と脚に良いプレッシャーをかけることを意識して、フルガスの30分。
パワーデータを見ても、自分でも驚くくらい良い数値が出ていたので、
どこまで出せるかに挑戦しながら、自分との対話ができたレースでした。


Photo : KeiTsuji

あと、ヨーロッパのサーキットで走ってある程度、
各チームの選手の顔ぶれを知った中で感じた、
世界選手権のITTという競技について。
選手自体は強くても、国のレベルが高すぎて出られなかったり、
そもそもTT強いのに出場してなかったり、
そういう選手も以外と多いんだなというのが印象でした。
もちろんトップを争う選手は、いつもトップを走ってる選手なのですが、
私くらいの実力だと、この世界選手権という国別のレースだから
ようやく20位前後が取れるんだろうなというのも正直なところです。

おそらく、ワールドツアーで同じITTのレースをしたら、
20位前後に入ることは相当難しいです。
つまり、何が言いたいかというと
私くらいのレベルの選手にとっては、
20位前後を取れる世界選手権は、良い意味で
おいしいレースであるということです。
(※そういうことです。)

しかし、逆にいうと
こっちの選手同士では、私の順位なんて全くお話にならないし、
Good Jobでもないし、そんなもんだよね。お疲れ!くらいの感じなのです。

というわけで、
特に展開も無いのがタイムトライアルなので
あまりレポートにはなってないのですが、
とりあえず、ロードに向けて、
とても良い状態に身体が仕上がっているのは確かです!


Photo : KeiTsuji

そして、タイムトライアルバイクの繊細な機材調整に
丁寧に対応してくださった斎藤メカ、
大事な靴を貸してくれたU23の岡くん、
ボロボロの身体をメンテナンスしてくださった穴田マッサーに
この場を借りて感謝を。
ありがとうございました!

さて、ロードレースは3日後の土曜日。
どこまで自分が食い込めるのか、
今年最後の挑戦を悔いなく楽しみたいと思います!

全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!!

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