World Championship Bergen, Norway 2017 / Road 50位


Photo : KeiTsuji

World Championship 2017 Bergen, Norway
RoadRace : 50th / +02:31

世界選手権の終了とともに、
長かったシーズンが全て終了しました。
私にとっては、ひとつのワールドツアーチームで過ごす
初めての年となりました。

まずは、ジャパンチームのスタッフのみなさま
いつも万全の準備をしてくれるコーチ
本当にありがとうございました。
そして、たくさんのサポートがあって
フルシーズン無事に戦うことができました。
ありがとうございます。

Photo : KeiTsuji

Photo : KeiTsuji

5回目の世界選手権。
今まで自分にとって、1年で1番大きな、
全てをかけて臨んできたレースでした。
しかし、今年は少し違う想いで
ノルウェーに到着してる自分がいました。

2月末から、
世界選手権レベルのレースを毎週、毎月走り続け、
良くも悪くも自分のレース特性と、仕事としてできることできないことを
痛感しつつ、少しでも対応できるようにやってきました。
筋肉もつけて、もっとできる!もっと走れるよ私!
という想いと現実との乖離を埋めながら
シーズンを過ごしていました。

とはいえ、
シーズン中は、一度リセットして身体を完全にリフレッシュさせたり、
コンディションを作り直せるようなブレイク期間もなく、
レース、リカバリ、調整、レース、の繰り返しでした。

チームメイトのロキシーが言っていたのですが、
今年からレース距離は平均的に伸び、
コースも難しくなり、
強い選手たちだけがさらに加速度的に強くなっていると。

女子レースでも普通に140km〜150kmのレースが当たり前になってきていて、
3時間過ぎてからの超高負荷のインターバルが、
さらに1時間程できるフィジカルが必要になっています。

レースを重ねれば重ねるほど、
最終局面で活躍する選手たちが、そこでの展開とレース強度を見て経験し、
逆にその手前にドロップする選手たち(私含め)は、
最終局面を見れず、本来必要な負荷がかからないまま。
そこで差が生まれ、その差が広がっていくのを痛感していました。

そして今回の世界選手権。冷静に自分の今の現状から判断すると
150km超えのレースだと最後の展開に残れないだろうなと、正直思っていました。
今まで出来なかったことは、いきなり出来たりしないのが自転車レースです。
奇跡はないのです。長い長い積み重ねしか。

レースは、ニュートラルなしで、
約150人が一斉にスタート。
スタート直後にトンネルに突っ込みます。
スタート位置は、真ん中よりも後ろ。。。
はい。スタートから、全開です。。。

Photo : KeiTsuji

予想通り、コースは緩むところなく、
嫌な感じで狭くなったり広くなったり
常にアップダウンで、
全く前に上がれませんでした。

よく、前にいないとダメだって、
前に行けと指示されますが、
みんな同じこと考えてるのに、そんな簡単に行けないんです。

レースは全く緩むことなく、
ずーっと、なかなかの高速な一定ペースで
周回を重ねました。

もうただただ、
位置どりしながら、補給をとりながら、
安全にクラッシュを避けながら、
最後まで残れるように無駄に脚を使わないように
そうするだけで、必死な4時間でした。

Photo : KeiTsuji

Photo : KeiTsuji

強豪国が作るレース展開にも、
ただのらりくらり、しているだけで、
中盤以降は久々に単騎で走るレースの限界と
自分自身のそもそもの脚のなさを感じざるを得ませんでした。

今年1番のあっという間に終わったレースでした。

そう、ただ走って、最終ラップでちぎれただけ。
何もできないし、何かできる脚もなかったなあと。
これが、今年の世界選手権の私の現実です。

もうちょっとできたかな、とか、
あの時、この時、っていうのは
はっきり言って全くなくて、
出し切った、出し切れなかったとかもなくて。

 

Photo : KeiTsuji

ただ、最後の展開に加われなくて、
50位っていう結果だけで。
来年に必要なことを
洗い出して、すでに動き始めています。

来年の世界選手権で、
もう一歩前進するためには、
加速度的に強くなるトップ選手たちに
シーズンイン「までに」どれくらい近づけるか、
が私にとっては必要なのです。

Photo : KeiTsuji

そして、ずっとチームで走るのに慣れた中で
ほぼ単騎でのレースだった世界選手権。
仲間と走ることの偉大さを改めて実感しました。
私が他の選手に何か言われたら、言い返してくれたり、
大丈夫か?って声を掛け合い、助け合う同士。
また来年も、新たに出会うチームメイトたちと
そんなレースができて、そこで良い仕事をしたい!
ということが何よりものモチベーションです!

Photo : KeiTsuji

2月末からの長いシーズン。
山あり谷あり、笑いあり涙ありでしたが、
無事に終えられたことにまずは感謝です。

本当にみなさま温かい応援ありがとうございました!
来年は、もっと強くなって
シーズンをスタートさせたいと思います!

全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!

Photo : KeiTsuji

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