世界選手権2015 エリート女子ロードレース

集団内の與那嶺

photo by Sonoko Tanaka

世界選手権2015 エリート女子ロードレース

今年もこの舞台に挑戦できました。 本当に有難うございました。

今年の大きな目標としていた個人タイムトライアル10位以内入着による、リオデジャネイロ・オリンピック個人女子タイムトライアル出場枠獲得は できませんでした。

そしてロードレースでは 最後の最後で落車してしまい、 このような結果になってしまいました。

支えてくださる皆様、応援して下さった皆様、 本当に力をもらえました! ありがとうございます。

もちろん、悔しい。 でも 悔しいなんてそんな一言じゃ 私には軽すぎるなあ。 どろっとした部分は心に留めて。 振り返って、前に進みます!

3回目の世界選手権。 女子エリートロードレース。

走り出して、また今年もここに来たんだなと思いました。 そして、メンタル的にも冷静に、またフィジカル的にも今までで一番良く走れていることを 感じられました。
私は落ち着いて、 ゴールに向けて、レースを走っていました。 しかし、 最後の最後で落車してしまいました。 一度は気を失っていたそうです。 その後、立ち上がって、 制止を振り切って、ゴールまで約3km、石畳を上って、下って、上って、 ゲートをくぐったようです。 そして意識が戻った時には メディカルテントのベッドの上。 何が起こったのか、 自分でも全くわからず、覚えていません。 転倒したことも、ゴールしたことも。

そのまま身体中を固定されて、検査入院という運びになりました。ちなみに今は退院して元気です!

落車の原因は、 前の選手のホイールに私のホイールが接触したことだそうです。これは見ていた方から伺いました。

あの時点で、私は先頭集団の中で悪くない位置にいました。 23番地の上り石畳から下り、そして最後の上りゴールで集団スプリントに参加することが目標でした。
でも、落車後の記憶がありません。 私は無意識にバイクに乗って、 ゴールまで向かったようです。 本能がそうさせたんだと思います。 落車した時にドクターと話したことも、何も覚えていませんから。意識が無いのですから、DNF(棄権)を選ぶことすら不可能でした。 (脳震盪を起こした直後に走り出すことがNGなのはわかっていますから)

落車後の與那嶺

Photo by Sonoko Tanaka

あそこまで、あの位置で残って、 この結末・・・ 悔しいよ。とても。
ただね、とてもポジティブな悔しさがあるのも 事実。 体幹トレーニングに取り組んで ボディシェイプも改善して、 少しずつ目に見えて変化が出てきて。

今、自分はもっとできると感じています。 終わってしまったことは、 もう取り戻せません。 ただ、今回の世界選手権への 取り組みを継続して行えば、 まだまだいける。そう確信できました。 この手応えは、今までやってきた中で最も強いものです。本気でやるってこういうことか。 今までの取り組みは全然本気じゃなかったんだと、今はとても反省しています。 本気でやるから、何が良くて何がダメで、何が必要でというものが自分でわかってくるということが、理解できました。

もっとできた、はありません。 やること、できることは全てやったし、全てしてもらいました。 だからこそ、今の私の最大限のレースができました。 結果、順位はダメでした。 でも、胸を張って、 本気でやりましたって言える。

やりますよ。 目の色、変えて。 これからも。 オリンピックで輝きたいから。

今年の世界選手権は終わってしまったけど、これからどこまでやれるか、できるか、自分自身が楽しみです。 苦悩の日々こそ、最高!

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