National Championship CycloCross 2015

Result: 3rd

Thank you for everything everyone.

シクロクロス全日本選手権 結果は3位でした。

サポートしていただいた皆様、 ありがとうございました。

 

今日は、シクロクロスに対しての正直な想いを、 包み隠さずに書きます。

 

もちろん私は優勝を目指して取り組み、 今回の全日本選手権に臨みました。

ただ、レース前夜に降った雨で コースコンディションが大きく変わり、 私が勝てるコースではなくなりました。

 

これぞ、レース。 これぞ、シクロクロスです。

コースにやられました。

 

コーチからは、レース直前に 「あなたは今日、勝てません。 だから、絶対に表彰台は確保してください。」

という、戦略の変更を指示されました。

「勝てません」という断言は残酷なようにも思えるでしょうが、

コーチにこれをはっきり言わせるくらい、 私の運動センスは凡庸なのです。

 

そして正直に言います。 3位に入れてホッとしている自分がいます。

 

今回のコースはランが多く、路面も滑りやすくなっていて、 客観的に見て、勝てる可能性は低いコースでした。

表彰台に乗れるかどうかも保証の限りではないというのが レース前の私とコーチの印象でした。

勝ちを諦めたわけで無いけれども、勝つことはとても難しかった。

 

応援して下さった皆様、 勝つことを期待してくださっていた皆様には 本当に申し訳なかったです。

そして、これが今回のシクロクロス全日本選手権での私の偽らざる実力でした。

これぞ、シクロ。担ぎ。

 

私は、特段に優れた運動神経があるわけではなく、 また自転車競技についての目立ったセンスもありません。 はっきり言って、 自転車に乗るセンスは他のトップ選手たちに比べると、ものすごく低い。

それでもロードレース、タイムトライアル、MTB、シクロクロスの4種目全てで

全日本の優勝を争うポジションにいられること。 タイトルに挑戦できること。

それは武井きょうすけコーチのサポートであったり、 努力であったり、基礎的な体力であったり、

科学や論理であったり、ストレス耐性であったり。

才能が無い分、それ以外の沢山のことの積み重ねで確率を上げ、

針の穴に糸を通して、勝ちをもぎ取る。

それが私の勝ち方、スタイルだと思っています。

スタート!

 

さて、シクロクロスほど確実に勝つことが難しい種目はない。 私はそう感じています。

競技の中にランや担ぎがあり、障害物があり、 コースデザインによって、コースコンディションによって

全く違うレースになります。

 

いくらフィジカルは強くても、 それを生かすよりも殺す方向に働かせてしまう まだまだ未熟な私。

だから、面白い。

だから、とても勉強になる。

だから、負けても、立ち向かい、 自分の弱さや下手さに向き合う。

それが次の勝ちにつながるから。

それがシクロクロスをする理由。

 

そして、 日本のシクロクロスのレースサーキットから 得られるものは非常に多いのも事実です。

毎週毎週どこかでレースをしていて、 レースで戦う選手がいて、

真剣にアドバイスをして下さる皆さんがいて、 與那嶺恵理を受け入れ、強くしてくれる環境があります。

だから挑戦を続けます。

 

全日本選手権シクロクロス 與那嶺恵理は負けました。

それでも挑戦を続けます。

プロの世界。

「勝ち」が全て。 勝った選手が全て。

だから。

戦う顔してます。

 

全てを力に変えて 與那嶺恵理は進みます!

サクソバンクFX証券・YONEX所属

與那嶺恵理

 

special thanks

photo by Noriko  Sasaki さん, 岡元さん, Kei Tsujiさん, Syusaku Matsuoさん

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