UCI CX World Championships 2016

UCI CX World Championships 2016

I learn many things, good experiences

Thank you for supports

thank you

UCI世界選手権 シクロクロス 女子エリート部門に日本代表として参戦して参りました。

 

今回の世界選手権は、私が初めて経験する海外でのシクロクロスでした。 それがシクロクロスの本場ベルギーでのレースだったというのは、とても幸運でした。 大きな価値のある機会を与えてくださったことに感謝致します。

さて、肝心の世界選手権ですが、 やはり世界トップレベルの選手たち、本場のコース、それら全てに圧倒されました。

世界選手権のコースは、何とか走ることはできましたが、コーナーに突っ込むスピード、走るための様々な技術、担ぎからの下り、 いずれも未知の領域で、今の私がベルギー世界選手権のコースを攻略するのは不可能でした。

もちろん、私もレース前に同じコースの映像を何度も見ました。 ですが、映像でみるのと実際に走ることは全く違いました。

走れても、走れていないのです。

例えば、路面の重さが桁違いであること。 スピードを殺さない、流れを止めない技術が必須であること。 スピードを落とせば落とすほど、ブレーキをかければかけるほど、タイム差が開いていく。 スピードを殺さないでコーナーやシケインに入らなければいけないコースになっているのです。

これが世界!

これについて、もう少し詳しく説明します。 まず、スピードについてですが、ギア比自体、日本で乗っていた仕様では対応出来ません。 日本ではフロントが34T、リアが11-32Tでしたが、世界選手権に出てくる選手たちはフロントが46-36T、リアが11-28Tで、しかも殆ど46Tで走っています。

それだけのスピードなのです。

次に、コーナーやシケインなど日本のレースなら減速して入るところでも、世界選手権では前にも後ろにも選手がいるので、減速出来ません。

また、担ぎで脚が目一杯の状況から休む間もなくバイクに飛び乗ってペダルをはめて、ラインを見極めて下らないといけないような、あるいはライン以外の場所でも下れなければいけないような、コース設計です。

今までに経験したことのない負荷とスピードで始まったレースは、何もできないまま、とにかく走り続け、ゴールまで辿り着くことしかできませんでした。

実際に走らなければわからないとはこのことか! と痛感しました。 技術の部分でとても大きな差を感じました。

今回の結果は同一周回完走、34位(シクロクロスはレース中に選手の足切りがあります)。 これが世界のトップクラスとの、現在のレベル差です。

この差を埋める挑戦をしたいと心から思いました。

ですから、これはあくまでも出発点です。

start

また、いち観客として観戦した男子エリートのレース。 会場に詰めかけた観客の数、その熱気。それに応える選手たちの走り。

ヨーロッパにしかないサーキット、また挑戦したいサーキットがありました。

いつか日本人がこの舞台でヨーロッパの選手たちと互角に戦う姿を自分でも見たいし、 自分自身がそのような戦いをしている姿をファンの方々に魅せたいと、心の底から思いました。

帰国前の空港では、野辺山シクロクロスに来ておられたオーストラリアチャンピオンのリサ選手と会いました。 ヨーロッパのシクロクロスは、自分たちが普段走っているシクロクロスとは違うレースだよね。 お互いまた頑張ろうね! とエールを交換して、帰国しました。

今シーズンのシクロクロス、当初は、まさか世界選手権に挑戦できるとは考えておらず、オフシーズンのトレーニングの一環として取り組んできました。 昨シーズンの世界選手権ロードレースから、休む間もなくシクロクロスのシーズンに突入し、 辛さを感じた時もありましたし、全てのレースで勝てた訳でもなかったですが、 予め提示されていた代表選手選考基準にのっとり、選考して頂けました。

今回の経験が、私にとって大きな契機になることは間違いありません。

世界選手権に挑戦させて頂き、本当にありがとうございました。 そして、ナショナルチームのスタッフの皆様、現地でお世話になった竹之内選手のチームスタッフの皆様のおかげで、走ることに集中してレースに臨むことができました。

大変、感謝しております。

ありがとうございました。

末筆ながら、日本代表チームでお世話になった方々への御礼を書き添えさせていただきました。

竹之内選手

私のレース直前試走にお付き合い頂きました。 また、レース後のミーティングでの言葉は心に響きました。

小坂選手

前日の試走でライン取りなど不安なところを教えて頂きました。 小坂選手のレースからも大きな刺激を頂きました。

沢田選手

アンダー最後のレースへの意気込みと、豊富な経験からくる落ち着きは、 すごいなと感銘を受けました。

坂口選手

お互いに初めての世界挑戦。 これからも切磋琢磨していって、日本の女子でも本場で戦えることを証明したいと心から思えました。聖香ちゃんの走り、想いにはいつも感化されています。

織田選手

転倒しても、思うように走れなくても、心から楽しいと思う気持ちを表現しているところ、私も学ぶべきだと感じました。

メカニック 篠原さん 橋本さん

選手たちが走ることに集中できるようにトレーニングでのバイクの準備からレースまで、最高のサポートを頂けました。お二人の力で、レースに集中して臨むことができました。

竹之内脩平さん

遠征中、常にラインを教えて頂いたり、機材の微調整をして頂いたり、 細やかなサポートをして頂きました。

澤田監督

選手一人一人にレース、トレーニング中はもちろん、それ以外でも気を配り、日本代表チームをまとめて下さいました。近すぎず、遠すぎず、選手への深い愛を感じました。

皆様ありがとうございました。

2016年、1月から

濃厚なシーズンのスタートを切っています。

 

過去から学び、今をどう過ごし、未来に生かすかです。

restart

今週末2月7日(日)千葉シクロ

来週末2月14日(日)東京シクロ

に出場致します。皆様、会場でお会いしましょう!!

その後は、ロードレースのシーズンが本格的にスタートです!


Special Thanks
Photo by (c) Makoto.AYANO

全てを力に変えて

與那嶺恵理は、進みます!

 

FORZA・YONEX所属

與那嶺恵理

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