夢に描いた現実がここにある。
いよいよジロローザが始まった。
プロローグは、2kmのタイムトライアル。
今日は気持ちよく流してゴールが出来た。
このレースに挑むにあたり、武井パーソナルコーチとの目的は
リオオリンピックに向けて、全日本選手権の疲れを取りながら
徐々にコンディションを整え、
体重をこの10日間のステージ中に1kg以上しっかりと落とす。
過度なリスクは取らずに、安全にレースを進める。
世界最大の女子のステージレースという割には 会場は非常にこじんまりしている。
北米のレースと比べると圧倒的にレース予算が少なく、不景気を強く感じた。
それでも出場する選手、チームは世界のトップが集まっている。
初日からチームの体制、機材含めて 持っているお金、
スポンサーの格の違いを見せつけられている。
私達はUSAの所属チームであり ヨーロッパに拠点もないため
レースで成績を出すうえで、最低限必要な機材が準備できなかった。
出場する6人中 3人がTTバイクを持っていない。
そしてチームにあるディスクホイールは一つだけ。
機材を使いまわさないといけない。
チームスポンサー外の機材は基本使用が出来ないため、
私が日本で愛用しているホイールは使用が出来ない。
トップチームは、会場に着いたら全選手分のローラーがロードバイクで準備されていて
レース用のTTバイクもディスクホイールに ディープリムのフロントが付けられて、
完璧な準備がされている。
正直、戦う前からディスアドバンテージばかりだ。
でも、チームの規模は格差が凄まじいが、
選手に与えられているチャンスは平等だ。
さて明日からいよいよ 1stステージが始まる。
全て含めて、 今の私がもらえたチャンス。
心から感謝して、 楽しませてもらおうと思う。
Photo by Nicolas Marche Thanks!
イタリア UCI ワールドツアー ジロ・ローザ
プロローグ ITT 2km +18 ビハインド
98th Eri Yonamine (Jpn)
Hagens Berman / Supermint Pro Cycling Team