イタリア UCI ワールドツアー ジロ・ローザ / 1st stage

さて無事に1stステージが終わった。
私は、といった方がいいかもしれない。
アメリカでいつも一緒に走るチームのエースであるスコッティが
下りで落車してしまった。
ゴールまではたどり着いたが、
擦過傷と打ち身を負ってしまった。

彼女決して下りが下手ではない。
どちらかというととても上手だ。

おそらく、上りで遅れた彼女は、
チェイスグループで下りに入ったため
私が下ったグループよりもラインもスピードも
攻めていたんだと思う。

彼女の気持ちが痛いほどわかって、
なんて声をかけていいかわからなかった。

彼女はいつも私にConfidence!! って励ましてくれるから。

レースはというと、 私は、
とにかくフロントグループでコンスタントにゴールし続けることを課題にして臨んでいる。

イタリアに来てからというもの コンディションは底の状態が続き、
今日も安全にセレクションに残ることをマストに
武井コーチと決めてスタートした。

しかし、機材のハンデは続く。
本来私が使う軽量のホイールが準備されていない。
チーム監督は持っていないといわれる。。。

middleハイトの重いホイールを使い走らなければならない。

少し腹が立つが、
この程度のオーガナイズがされないチームの状況。

フラストレーションが溜まるが、仕方がない。

今日のコースは、コースマップ上はほぼフラットだが、
ここはイタリア。コースマップは当てにしない。
ラスト25kmあたりから 上りが始まり、
上りのラスト1kmは約20%の斜度が待っていた。

今日、パワーを使うのはここだけと決めて
それ以外はとにかく脚を使わないようにする。
まだ9ステージもあるからだ。

コーチには、チームメイトと常に一緒にいろと言われたが、
相変わらず自分のスイートスポットに収まってしまう。

ダメなのもわかっているが、 そこで脚と精神を削るよりも
コンディションと集中力も低い今の状態で
リスクをとるよりも
居心地の良いスイートスポットの収まる選択をしてしまった。

またコーチから指導が入るだろう。。。

そして、7月のイタリア。
湿度もそこそこあって、 日差しもきつく、
日本の真夏のような天気だ。

中盤、暑さでぼんやりしてくるので とにかく水を飲んで、
かけ水もして 冷静にレースをする。

80㎞を過ぎ、ラスト30㎞
上りに入り、斜度がきつくなるまでに前の方まで上がり、
あとは集団がバラバラになったところで 数名をパスして、
とにかくフロントグループで下りに入ろうと
ここは惜しみなく脚を使う。

とにかくコースマップやプロフィールから読み取れないコーナーや登り、ロータリーが出現するので
絶対に安全第一でレースを進める。

下りは、相当マージンをとった。

何度か前でひやっとする瞬間もあったので
ちぎれても1人じゃなければ追いつけるので
自分のスキルとコンディションを冷静に理解して落ち着いて下れた。

あとはゴールまで集団で向かう。

15人くらいのポイントジャージとリーダージャージを含むグループ。

その前には上りで抜け出した グループがいるみたいだけど、 ここで自分で脚を使って追う必要はない。

最後の短い上りで、世界チャンピオンのリジーが私のいた集団から抜け出した。

コンディションが良ければ、ついて行きたかったが、
もっとゆっくり上ってくれ!と心の中で思っていたくらい私には余裕がなかった。

さすが世界チャンピオンだ、行くならここだよな。と思うところだった。
反応したのも1人だけで、結局1人で行ってしまった。
前のグループに1人で追いつけたのかな?

上りで本当のフロントグループに残れれば最高だったが、
今日はこれで精一杯だった。

レース前は、上りでのセレクションに 残れずお話にならないんじゃないかと不安を抱えるほど 状態が良くなかったからだ。

それも正確にチームにも伝えたが、
いつも通り明るく元気に 自信を持て!って励ましてくれた。

そんな訳で、1stステージは
上りから逃げた集団ではゴールできなかったが
メイングループで無事にゴールできた。

身体のコンディションはまだ底の感じがする。

クールダウンのローラーを行いたかったのだが、
ローラーを積んだキャンピングカーが
なぜか宿に先に行ってしまい、
満足のいくクールダウンが出来なかった。

またフラストレーションが溜まる。

「無事是名馬」
スコッティが落車してしまったのは とても残念だけど、
私たちにはまた明日がある。
ケガはしたけど、無事だから。

いい日もあるし悪い日もある。

Tomorrow is new day.
To be continued….. It’s most important on stage race.

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そしてゴールから2時間の移動。
キャンピングカーが帰ってしまったため
機材を満載したステーションワゴンに
定員5名ギリギリをぎゅうぎゅうに。
選手と共に詰めて移動する。

他のチームはチームバスで快適な移動だ。

これを書き終えて、今日のホテルに到着。

ホテルの食事の質が低く、たんぱく質が取れない。。。
これぞ、不景気のイタリアのレース。
圧倒的なチーム力の差に、少し凹むが。

Everything to my strength 全てを力に変えて!

イタリア UCI ワールドツアー ジロ・ローザ 第1ステージ
110km / 平坦 のち スティープな登り

ステージ 31位ゴール +41
総合GC 31位 +1:02
Eri Yonamine (Jpn) Hagens Berman-Supoermint Pro Cycling Team

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