イタリア UCI ワールドツアー ジロ・ローザ / 5th stage

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モルティローロを登りました!

今日も無事にゴール。
コンディションは底の状態が続く。

もうよくわからない6日目です。

昨日のホテルにwifiがなく、
レポートを送れなかったので今日は長めのレポートを。

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今日のコースは最初の30kmはフラットで
その後、13km 平均勾配10% 上って、
ローリングセクションをつないで
一気に下ってゴールというコースプロフィール。

今日は、上り口で良いポジションで入って、
あとはどこまで耐えることができるか、
トップがどれくらいのスピードで上っていくのかをこの目で見ることを
自分の中で目標にしてスタートしました。

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最初の30kmは、とても道が細くコーナーも多くとにかく位置どりが重要でした。

どこで細くなってどこで曲がってなども
前の方にいないと自分で目視できないので
とにかくできる限り前の方に、
そしてチームメイトの近くにいることを心がけました。

そして上り口手前から激しい位置どりが始まります。
プロトンの後ろや自分のいやすい場所ではなく、前へ前へ。
前で上りに入れるように。

いきなり右、左のサインが出てくるので
それが見えるプロトン内の位置にいなければ、
お話しにならないというのを身を持って感じました。

チームメイトのスコッティと
前での位置どりをキープして、

コーナーで空いた隙間に入っては、少しずつ前に上り、
上り口では伸びきった集団の15番目付近で入ることができました。

初めてこの目でレースの重要なパートで
前で何が起こっているのか、
どうすればここに自分が居られるのか、
を感じることができました。

13km平均勾配10%の上り始めで
位置どりでこんな脚を使うんですか?!
っていうようなスピードでした。

それでもつけるところまでついて
前で何が起こっているのかを見たかったので
躊躇はしませんでした。

という訳で、
先頭集団はものすごいスピードで上り続け、
私は上って1kmほどでちぎれました。
これが今の私の実力。

その後はちぎれた選手、後ろから追いついてきた選手と5、6人の小さなグループでとにかくペダルを踏み続けます。

こんな時に大切なのは、
1人で上らないこと。
小さくてもグループで
上り続けることです。

必ずペーシングが上手い選手がいいテンポで上ってくれます。
また、中切れが起こったら脚を使うのでその選手のすぐ後ろで、淡々と上ります。

もちろん余力があったとしても、前のパックに追いつけるほどの余力でなければ、
この後に待っているのはローリングセクションと長い下りなので、
脚の揃った集団で上りきって、
下りに入るのがベターです。

もちろん、今日は全く余力はありませんでした。

上りながら、とにかくペダルを踏み続けて
前に進むことと、この集団からは絶対にちぎれないことを考えながら、
トップ集団はどんなスピードで上ってるんだと
自分のコンディションとレベルに少し悲しくなりながら、
とにかくペダルを踏み続けるしかないありません。

ピークで日本人の方が応援してくださったのが聞こえて、
パワーをもらってローリングセクションに入りました。

ここは下り基調ですがローリングしているので踏まないと進まない道でした。
みんなでローテーションしようとなったのですが、うまく回りません。

ちゃんと仕事する選手としない選手がいます。
ペースを落とすのはよくないのはわかってるけど、
みんなそう思ってるから誰かワークしてくれるだろう。

自分の脚は使いたくないし。

みたいなそんなみんなの思惑がよくわかるのですが、
ここは、空気を呼んで、私は仕事しました。

こういう時に仕事するのとしないのとでは
選手として印象が違います。

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やっぱり一緒に仕事した選手は
お互い顔を覚えます。

ロードレースはチームを越えて
助け合わない時があるので、これは結構重要だなと私は感じています。

そしてそのまま下り区間に入ると
下りのうまい選手と苦手な選手で中切れが起こりました。
2人だけ先に下っていってしまい、
中切れにあってしまった私は、何人かパスして
前の2人に追いついたところで、
前の1人が下りがとても速くて、2人のパックになりました。

そこから2人でローテーションをして、
前を追います。

上りでプロトンがバラバラになったので
選手の間にチームカーがたくさん入っています。
しかも下り区間で道幅は、車1台通れるくらい。

下り始めて、少しすると
チームカーの隊列が見えてきました。
その前に小さなプロトンがいます。

そこで一緒にローテーションしていた選手からも千切れてしまい、
1人でチームカーの隊列の最後尾で
下ることになりました。

チームカーの前にはプロトンがいるので焦らず下りなのできちんとマージンをとって安全に。

下りのスイッチバックごとにチームカーをパスして、うまくドラフティングして、
前の集団に追いつきました。

追いついた時には、下りの苦手な選手が中切れしてしまっていて半分に分かれていました。

私も下りが上手い訳ではないので、
上手い選手の真後ろに着くのが一番安全で
絶対にちぎれない秘訣です。

スイッチバックで、ブラインドコーナーばかりで道幅も狭い下りだったので
絶対にこけない。絶対にこけない。
と言い聞かせながら前の選手をトレースして、冷静に下ることができました。

そして下りきるとゴールまでラスト5kmは、
3人でローテーションして同タイムでゴール。

トップとの差は大きいですが、
苦手なことに挑戦して、
最後まで諦めずに一つでも前のパックでゴールしようと
気持ちを切らさずに走れたステージだった。

日に日にレースの流れを感じながら、
ポジションがうまくできていることが
自分の中でとても大きな収穫です!

コンディションは、生理と重なり
身体が痛くて、もうよくわからないですが、
考え方はとてもシンプル。

ペダル踏むだけです!

レース後の移動は4時間を超えました。
それを含めて、ジロローザを満喫しています!

今日も無事にゴールできたので
明日も元気に頑張ります!

明日も超級山岳ステージです!

Everything to my strength 全てを力に変えて!

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イタリア UCI ワールドツアー ジロ・ローザ 第5ステージ
超級山岳ステージ 80km

ステージ 28位ゴール +9:32
総合GC 22位 +11:53

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