イタリア UCI ワールドツアー ジロ・ローザ / 9th stage Final

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最終日。
10日間のジロローザ。

身体のコンディションは
全日本選手権後、底の状態だったが
無事にゴールにたどり着くことが出来た。

日を追うごとに、レースのスピードは加速していた。
Garminのパワーデータも、アベレージスピードも
私にとっては異次元の数値を示していた。

武井コーチから何度も何度も言われた言葉
「無事これ名馬」

この10日を思い出すと
全ステージのレースや行われた場所、
泊まったホテルなど記憶が驚くほど曖昧なことに驚く。

今日、最後まで
ゴールにだどりつくけば本当の意味でのゴールだ。

身体はもうよくわからないくらい疲れている。
もう終わっちゃうのかというより
今日でやっと終わるというのが正直な感想である。

今日も最初の位置どりで苦戦しないように
スタート前に最前列に並ぶ。
そしていつも通り安全にゴールと感謝を誓って
スタートした。

スタートは、比較的落ち着いていたものの
数分で昨日と同じくアタックが前で展開される。

今日は昨日の失敗を繰り返さぬように
いつでも逃げが決まりそうな時に対応できるように
とにかく出来る限り前で前で位置どりする。

それでも最初の上りでは位置を下げてしまい、
集団から千切れないように耐えるのが精一杯だった。
そして最初の上りのピークで逃げ集団が形成された。

私はちぎれないように精一杯だった。
身体はレッドゾーンに入る。
Garminのパワーデータも、体重の6倍を超えた数値 300w以上 が続く。

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世界選手権と同じぐらいのパワーでも、ぎりぎりだった。

位置どりを失敗しても上りながら前に上がって
逃げにまで乗るくらいでなければダメなんだなと今日も痛感した。

そして逃げグループができたあとは
リーダージャージのチームと逃げに乗れなかったチームがコントロールし、レースは進む。
それでも周回ごとに繰り返される上りのパワーは、異次元である。
ちぎれないようにするだけしか出来ない。

10日間、毎日全力で走って
もうこれ以上できないよ。と思いながら
ペダルを踏み続けるしかない。

最後の山岳賞の上りで、更にペースアップ。
私は力尽きて、第2集団でゴール。

やっと終わった。
少しながら出来ることもあった。
しかし、今のコンディションだと全然歯が立たないことがわかった
初めてのヨーロッパサーキットの挑戦が終わった。

映像やニュースだけでは全くわからない現実がそこにはありました。
そして、今度はそのイメージを持って
トレーニングをして、もう一度挑戦したいと心から思いました。

レポートを通して、毎日ヨーロッパとのレベルの差を書き出して、
経験の部分と、改善しなければいけない部分をきちんと分析することが出来ました。

ここには書くことが出来なかった深い闇の一部は、
また私に会った時に聞いてください!!

次は、今年のスタート地点、リオオリンピック!

ロードレースまでちょうど1か月。
今回のレースでのイメージを持ったまま
アメリカ コロラドでの高地合宿トレーニングを積んで
自分史上最高の状態で臨みます!

12日、火曜日には日本帰国。
なんだか伊豆大島全日本選手権が、
遠い昔に感じられるほど濃い2週間でした。

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全てを力に変えて、
最高の状態でオリンピックに臨みます!

Everything to my strength 全てを力に変えて!

Thank you my team!
Hagens Berman Supermint Pro Cycling Team!
Thank you a lot of support!
イタリア UCI ワールドツアー ジロ・ローザ 第9ステージ
最終ステージ 115km

ステージ 34位ゴール +4:22
総合GC 25位 +40:08

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