リオデジャネイロ・オリンピック ロード、ITT

Cyclists さんにオリンピックの記事を書いて頂きました。ありがとうございます!
ぜひご一読ください。

リオ直前から本番までのことをインタビューして頂き、そのまま記事にして頂きました。

http://cyclist.sanspo.com/277657

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直前にコロラドで行なっていた合宿では、高地の影響で今まで一度も出たことがなかった喘息の症状が出てしまい、実は100km以上のロードワークも一度も出来ませんでした。負荷を上げると喘息の発作が出て、長い距離に耐えられる持久力も信じられないくらい低下してしまっていました。そして、長い距離でレースペースのトレーニングが一度も出来ないまま、現地入りすることになりました。
そんな中、出来たトレーニングが、15秒の上りのスプリントを何本も何本も行うこと。1日おきに3回行いました。1日70から100本。
これなら15秒と短いので、喘息の発作が起きる前に1本が終わります。そしてマックスパワーで行うので、高地で懸念される筋力の低下を防ぎました。
この時は、ただただ絶望でした。直前になって、こんなに走れなくなった自分と向き合い、今だから言えますがとても不安で毎日コーチに当たっていました。
コーチに、リオに入れば大丈夫だ。と言われても全く信じられませんでした。

とにかく、コーチと本当に近くにいる人以外には嘘でも元気ですって言うこと、SNSでもポジティブなメッセージを送り続けること、そして何より自分の力とコーチを信じること。
これが自分の中での約束事です。
それで気持ちを表向きにはブレさせずに、コロラドからリオへ向かいました。

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現地では、コースをしっかり試走して、イメージを作り、身体を回復させるだけでした。
トレーニングも最低限。選手村に帰ってからもエネルギーを使うのを最低限に。特別なことは何もないです。ノーストレスな状況を作り出すだけです。

この記事に書かれている日本チームとの間で起こったことは事実です。ただひとつ言いたいのは、
日本チームのスタッフの皆様は、私達選手のためを思って、スタッフさんなりに全力でサポートをしてくださっています。それは十分、近くで見ていて感じました。私のために動いてくださったこと感謝しています。ありがとうございます。
だから、私はそれぞれのレース前、レース後、
全てのスタッフさんと、よろしくお願いします。とありがとうございました。の握手をします。
スタッフの皆様への一緒に走って下さる感謝とリスペクトを込めて。相手がどう思っているかはわかりませんが、私は信頼させてもらいます。と伝える握手です。

今回の一件は、現場のスタッフの皆様と連盟方々と上手く連携がとれておらず、このような事態を招いてしまったのです。私も、直前に申請済みのシューズカバーがダメと言われ、またですか。という諦めの気持ちが先に出てしまい、その場で呑み込んでしまいました。

シューズカバーくらいでそんな変わらないでしょ、履いていない選手もいるし、と思われていたかもしれません。1分でも1秒でも速く走れるように日々トレーニングをして、機材を調べ、試し、この舞台に立っている私にとっては、大事な大事なシューズカバーなのです。

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今回も結果、レース前後含めていろいろありましたが、
ロードレース17位、タイムトライアル15位という結果は変わらない事実です。皆様からたくさんの応援と賞賛を頂きました。本当にありがとうございます。

しかし、はっきり言って、世界のトップとはまだまだ距離があります。コーチは、今回の成績を冷静に分析し、冷静に評価しました。全然だと。
私もわかっています。
次、結果で納得できて、泣けるのは…….
「世界選でトップ10か、ワールドツアーで表彰台に上った時ですね。」とお互いに意見が一致しました。

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初めてのオリンピック、リオでの挑戦は、
いろんな意味で新しい挑戦の始まりとなりました。

近くで支えて下さる皆様、
そして遠くから応援して下さる皆様、
改めて、ありがとうございます。

New Beginning….
And To be Continued !!!!!

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