UCI World tour La Madrid Challenge

 

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ワールドツアー最終戦が終わりました。

今シーズンが始まったときには、
どこのチームにも所属していなかった私が、
ワールドツアーを何戦も経験し、
リオオリンピックに出場し、
フランスのUCIチームに所属して、
スペインでブエルタの最終日に、
マドリッドのど真ん中でレースをしている。

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その事実だけで、成功したシーズンだったと
少し自分を褒めてあげました。
頑張ったよ。って。

もちろん、ここまでレースに集中するためのサポートがなくしては
ここには立てなかったです。
支えてくれた方に心から感謝をして、
最後まで無事にレースを終えれますように。

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と、スタートしました。

今日は、チームのスプリンターであるロクサンのアシストとヘルプがみんなの仕事。
私とアージニーが、何かトラブルがあった時のヘルプする係を任されました。
ただ、私はスプリンターのアシストをやったことないので、
とりあえずアージニーを見て、ロクサンの近くにいるようにしました。

実は、今日がロクサンと一緒に走る初めてのレース。
もちろん、最後のスプリントがすごいことは知っていますが、
そこに至るまでどういうヘルプが必要な選手なのかがわからないままレーススタート。

コースは1周5.8kmを15周。
180°コーナーが3箇所あり、
ほぼフラットとは言えど、500mくらい上っている箇所もあり、
全然簡単なコースではありませんでした。(※当社比)

180°コーナーでは、
後ろにいればもちろんですが、まあまあ前にいても
一度ほぼストップしてから、立ち上がらなければなりませんでした。

はい。(ウケる)
完全に、私の1番苦手というか向いていないコースです。

でも今日の仕事は、スプリンターをアシストすること。
なので、とにかく自分の順位ではなく、
エースのしてほしいことと、キャプテンからの指示を聞いて動きました。

走り初めて、ロクサンが集団の後ろの方にいるのが好きな選手だということがわかりました。
なので私も序盤は後ろで、得意の、のらりくらり。

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この時点で彼女が後ろにいるのが好きなのか、
位置どりがあまり得意じゃないのかはわかりませんでした。
コースに含まれている上りがまあまあキツイので、
あまり得意じゃないのかなあなどと考えながら、近くでステイしていました。

一度、プロトンの前の方に行きたい?と聞いて、ついてきて。
と言ったのですがはぐれてしまいました。

ちょうど、5周ほど経過したところで、キャプテンのオードから私にアタックして!というオーダーが。
もしアタックが決まったら、絶対ローテーションしないでいいからという指示がありました。

ので、タイミングを見計らってアタック。

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まずは、1人でうまく抜け出したところで、
後ろから2人追いついてきて、しばらくしてもう1人追いついてきました。

正直、ここでうまくローテーションして、
逃げをメイクしたいのは山々でしたが、これは仕事。

チームオーダー通りにワークせずに前待ち。

そして、この逃げの動きで、私の脚は終わりました。。。
気持ちはね、ヤル気まんまんだったんですよ。
でもやっぱりフランスに来てからの3週間、
リオオリンピックのダメージは大きいかったようで。

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逃げは約1周半続きました
スプリントポイントごとに、ズブズブのスプリント。
ツキイチですので、おとなしくいていました。

そして、追走集団もペースがあがり吸収されてからは、
とにかく千切れないことしかできませんでした。
ロクサンに何かトラブルがあったら助けられるように、絶対いないといけない!し、ここでちぎれたらお話にならない!
という一心だけであと何周、あと何周、とゆびおり数えながらゴールへ向かっていきました。

最後は、ラスト3kmほどの地点で大きな落車が起こり、
幸いにも巻き込まれずでしたが、その際に分断された集団から
後ろに取り残されてしまいました。

そして無事に取り残された選手とゴール。

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最後のゴール前のアシストは、私は任されていませんでしたので、
無事にゴールできたという安堵感と
また新しいスタートなんだなという感謝の気持ちでレースを終えました。

 

なぜなら、9月にフランスのチームで
スペインでレースしてるなんて、
私自身はもちろん、誰も予想していなかったことが、
こうして現実に起こっていることが不思議で不思議でたまりません。

でもこれが現実であることも事実。

こうして脚を突っ込めた世界、
これから私が挑戦できる世界は、
もっともっと難しい代わりに、
全てをかけて挑戦してもいいと思える世界です。

 

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ここに居続けるだけでも
難しいことをすでに実感しています。

来シーズンは、ここで輝くこと。
それが私の挑戦です。

このサーキットで、実力という純粋なフィルターを通して、
素敵な出会いがあり、
レースできることに喜びを感じるとともに、
全てに感謝をしています。

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さあ。
2016年 ロードシーズンのラストレースは、
世界選手権です。

タイムトライアル8位以上を獲得するために、
1ヶ月、この日のために調整を進めます。

フランスの拠点で、しっかり休みます。

Merci! My team!
UCI World tour  La Madrid Challenge
58th 2h01m01s +57s

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