Liège-Bastogne-Liège / Women’s world tour #8 2017/4/23

Liège-Bastogne-Liège Femmes – 34th / 03h 45′ 07” / + 02′ 50”

さてさて。
アルデンヌクラシック 最終レースです。
3レースの中でも最もキツいと言われるレース。
なんとこのレースも今年から男子との共催になり、
初リエージュ バストーニュ リエージュ女子verでした!

もうそんなレースに出れただけでも最高に嬉しいのですが、
レースを楽しめた自分が1番嬉しかったです!

水曜のフレッシュ ワロンヌから
木曜はちょっとリフレッシュして
金曜はみんなでラスト60kmをコース試走。(本当、コース試走大事!)
男女とも同じコースを走るので、この日はたくさんのチームが試走をしていて、
FDJのMen’s チームと一緒に走ったり、バーレーンメリダで走るユキヤさんに声をかけてもらったり。(ユキヤさんのチームマネージャーは、なんと私とフランスの同じ街に住んでいるようで「頑張ってください!」って声をかけてもらいました!)

そして、レースは日曜であるにも関わらず
金曜の時点ですでに要所の登りにはたくさんのキャンパーとオーディエンスが!
プロ選手たちの試走についてくるサイクリストもたくさん。
私は登りの斜度にビビりながらも、
心からレースを楽しもうと思えました。

試走中はチームメイトと
「登りの手前ではこの辺りまでには集団の前にいないとダメね」
などと話したりもしながら、
自分のコンディションに合わせて、まったりサイクリング。

そしてレース当日。
女子は、バストーニュからスタートしてリエージュゴール。
とにかくアップダウンの繰り返しで、平坦は全くないコースです。
最初の登りはスタートして80km地点。
そう、レースが始まるのはそこからです。
そこに至るまでは、リアルレースはスタートしていません。

「逃げに乗れたら乗っていいよ」というのが私たちのチーム本日の作戦。
他の、率先して逃げを作りたいチームが序盤からアタックを繰り返しますが、
強烈な向かい風が吹き、結局プロトンが逃げを追わなくても
何度も逃げが吸収されてしまう状況でしたので、
あ、これは逃げることに全く意味はないなという判断をしました。
しかも、結局チームメイトが逃げに乗ったので
とにかく80km地点まではアップしてるイメージでかくれんぼ。

途中、チームメイトのシャラが着ていた上着をチームカーに運んだり。
プロトン内でのんびり。

そして、最初の登りに突入!
斜度は緩い(他に比べれば。。。)ですが、6kmと距離は長い。
さらにビーピンクのロシア人、ザブリツカヤによる
予想外の異常なペースアップで集団は一列棒状。。。
登りのピークまで緩むことなく
強烈なセレクションがかけられて
集団はまさかの約30人。
私もなんとか耐えて、千切れかけたものの
この集団に残ることができました。

ここで残れたかどうかでレースは決まりました。
そう、80kmレースしてきて、この一つの登りで集団は140人から30人。
本当に残酷ですが、これがレース。

そして、
ある程度長い下りを過ぎる間に登りで遅れた選手が少し追いついてきて(それでも約50人)
次の、短いけど斜度がものすごい “La Rodout” という登りに向かいます。

この登り口がとにかくコーナーの連続で細い道が続きます。
しかもハイスピードの下りから突入です。
そう、何が何でも Front of the Proton なんです。
水曜のフレッシュワロンヌで、下りや細い道の入る手前での位置どりのコツが掴めたので、
今回も先頭5番目くらいで登りに入ることができました。
この間のプロトンの緊張感と集中してる感じが
まさにレースしてるんだなと強く感じる瞬間です。
(その直後に強烈な登りで死にそうになるんですけどね。。。)

この登りでもまたドロップすることなく耐えることができて
また次の登りへ向かいます。
その途中で、チームメイトのRoxyに “Good Job Eri” って言われたので、
“Thank you but almost dead” って返したら
その場では ”Me too” と言われましたが
レース後、そのことで爆笑してくれました。

そして、テクニカルな下りの途中でRoxyがアタックしたものの
次の登り途中で吸収され、ほとんど脚が終わっていた私もその登りでドロップ。
Roxyもドロップしかけたのですが、私が登り終わった後の下りで牽いて、
勢いよくジャンプしてくれて、集団に復帰できたみたいでした。
(レース後あんまりヘルプ出来なくて、ごめんねって言ったところ、悪くはなかったみたいなのでホッとしました。)

私もチームカーの隊列を使って復帰しようとしたものの、
何せ前に残る選手が少なすぎて、24チーム出場しているのにチームカーが10台もいなくて、
(え?チームカーこれだけ?!と内心思いました。。。)
案の定ビューンと抜かれ、同じくドロップした選手5人のパックでゴールまで。

これで再度削った脚は、再び戻ることなく、
無事にゴール。

3レースの中で最も良い感触が掴めたレースでした。
ドロップしてしまうのは、単純にフィジカルが足りていなくて、
ですが、あとどれくらいでその場に残れるのかを
自分で理解できました。

たぶん、来年はもうちょっと良いところで走れそうです。

#liegebastogneliege after the finish with my favorite Japanese teammate!!! @eriyonamine #rideandshine

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これでひとまず、いわゆる春のクラシックシーズンはおしまいです。
最初は石畳が走れず、コンディションは落ちるわでどうなることかと思いましたが、
きちんとまたトレーニングを見直して、自分のペースを作って、
実は初めての場所・レース・全ての生活でストレスが想像以上に溜まっていたこと、
などを理解して
マインドセットできたことが大きかったです。
そして、今できる限りの良い状態で
女子では初のアルデンヌクラシック3連戦に臨み、走れたことは自分の中でも自信になりました。

コーチが現地に来てくれて、
みなさんにもライブ中継ができて、
たくさん応援を頂き、ありがとうございました!!

さて、クラシックレースは終わりましたが
またレーススケジュール追加が言い渡され、
イギリスへ行ってまいります!
今週の土曜、
Tour of Yorkshire です。
次は初のイギリス上陸です!!

全てを力に変えて
與那嶺恵理は進みます!

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