今年最初のロードレースを
無事に終えられたことに感謝です!
さて、今回のコースも例年通り、
全く上りが無い設定でした。
完全なスプリンターコース。
開催国であるタイのスプリンターが
サクッとスプリントを決めて勝ちました。
スプリンターの瞬発力や勝負どころを感じ取る嗅覚、
勝ちを決めに行く時の集中力は、いつ見ても感嘆します。
そんな中で私はどういうレースをするのか。
メンバーで話し合って決めた私の役割は、スプリンターを連れていかないアタックを繰り返して、メイン集団を小さくする動きを的確に行うこと。
しかしまあこれが本当、難しいことこの上ありません。
コースが平坦で、風もほとんどない。
それに、どのチームもスプリントの展開に持っていきたいので、
逃げを許してくれません。
そして、よっぽどの力の差がない限り、
1人の力では逃げを決められません。
それ含めてレースです。
ここまで書いた内容を全て理解した上で、レースに臨みます。
今日は序盤にチームメイトの逃げが容認されたので
それを集団がキャッチアップするまでは、私はおやすみ状態で流して走りました。
中間スプリントポイント(コース途中に設けられた加点地点)手前で
メイン集団が逃げ集団を吸収して一つにまとまり、そのままスプリント合戦へ。
道が細くなって、いくつかコーナーを抜けて
土地カンがない他国の選手は、
どっち?どこ?あ、ここ!
みたいな感じで中間スプリントポイントを通過。
ここももちろんタイのスプリンターが
サクッと獲りました。
ようやくここから、
私も自分のレースを展開していきます。
コーチから指示された戦略は、
アタック(集団を飛び出して逃げる動き)には全て反応して追うこと。
そこから逃げが決まりそうであれば、
逃げ切ることを考えて、ローテーションを回す(集団内に居る選手が順番に風除けになって走る)こと。
自分から仕掛けるとしたら
ゴール手前20km もしくは ラスト5km地点から。
ということで、
集団前方に位置取りして、
アタックには全て反応。
うまく乗った後に、被せてかけて、集団をブレイク。(飛び出した集団に入った時に、自力でスパートをかけて後続集団を引き離すこと)
逃げが決まりそうな瞬間があったんですが、
3、4人でのローテーションが上手く成立せず、追いつかれてしまいました。
まだまだ1人の力で集団をブレイクできるほどの
ピークコンディションではないものの
タイミング、動き、コンディションとしては悪くないとも実感できたのは
1日目の収穫でした。
結局、その後は目立った動きもないまま
みんな、スプリントに備える。
これもいつも通り。
ほとんどのチームにスプリンターがいるので
スプリント勝負になるように、
レースは運ばれる。
当たり前ですね。
という訳で、
少しでも順位をあげるために、次なる手は
ロングスパート。
前の方に位置取りして、
ラスト2kmを切った後から
一息ついて、
タイミングを見計らって、少しペースが緩んだ瞬間にアタック。
キレがないなあ、と思いながら、
結局、何人かに抜かされてスプリントへ。
自分の動きで集団は少し伸びて
最後のスプリントにもちゃっかり参加。
改めて、スプリンターの末脚と嗅覚には
感嘆する。
そして、
ド平坦のレースでどうすれば自分は勝てるか
というお馴染みの課題に
また今年も再会した初日でした。
全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!