Tour of Udon Day1. 90km

 

今年最初のロードレースを
無事に終えられたことに感謝です!

さて、今回のコースも例年通り、
全く上りが無い設定でした。
完全なスプリンターコース。

開催国であるタイのスプリンターが
サクッとスプリントを決めて勝ちました。

スプリンターの瞬発力や勝負どころを感じ取る嗅覚、
勝ちを決めに行く時の集中力は、いつ見ても感嘆します。
そんな中で私はどういうレースをするのか。
メンバーで話し合って決めた私の役割は、スプリンターを連れていかないアタックを繰り返して、メイン集団を小さくする動きを的確に行うこと。

しかしまあこれが本当、難しいことこの上ありません。

コースが平坦で、風もほとんどない。
それに、どのチームもスプリントの展開に持っていきたいので、
逃げを許してくれません。

そして、よっぽどの力の差がない限り、
1人の力では逃げを決められません。

それ含めてレースです。

ここまで書いた内容を全て理解した上で、レースに臨みます。

今日は序盤にチームメイトの逃げが容認されたので
それを集団がキャッチアップするまでは、私はおやすみ状態で流して走りました。

中間スプリントポイント(コース途中に設けられた加点地点)手前で
メイン集団が逃げ集団を吸収して一つにまとまり、そのままスプリント合戦へ。

道が細くなって、いくつかコーナーを抜けて
土地カンがない他国の選手は、
どっち?どこ?あ、ここ!
みたいな感じで中間スプリントポイントを通過。
ここももちろんタイのスプリンターが
サクッと獲りました。

ようやくここから、
私も自分のレースを展開していきます。

コーチから指示された戦略は、
アタック(集団を飛び出して逃げる動き)には全て反応して追うこと。

そこから逃げが決まりそうであれば、
逃げ切ることを考えて、ローテーションを回す(集団内に居る選手が順番に風除けになって走る)こと。

自分から仕掛けるとしたら
ゴール手前20km もしくは ラスト5km地点から。

ということで、
集団前方に位置取りして、
アタックには全て反応。

うまく乗った後に、被せてかけて、集団をブレイク。(飛び出した集団に入った時に、自力でスパートをかけて後続集団を引き離すこと)

逃げが決まりそうな瞬間があったんですが、
3、4人でのローテーションが上手く成立せず、追いつかれてしまいました。

まだまだ1人の力で集団をブレイクできるほどの
ピークコンディションではないものの
タイミング、動き、コンディションとしては悪くないとも実感できたのは
1日目の収穫でした。

結局、その後は目立った動きもないまま
みんな、スプリントに備える。

これもいつも通り。

ほとんどのチームにスプリンターがいるので
スプリント勝負になるように、
レースは運ばれる。
当たり前ですね。

という訳で、
少しでも順位をあげるために、次なる手は
ロングスパート。

前の方に位置取りして、
ラスト2kmを切った後から
一息ついて、
タイミングを見計らって、少しペースが緩んだ瞬間にアタック。
キレがないなあ、と思いながら、
結局、何人かに抜かされてスプリントへ。

自分の動きで集団は少し伸びて
最後のスプリントにもちゃっかり参加。
改めて、スプリンターの末脚と嗅覚には
感嘆する。

そして、
ド平坦のレースでどうすれば自分は勝てるか
というお馴染みの課題に
また今年も再会した初日でした。

全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!

carbonex prototype
FORZA・YONEX所属
與那嶺恵理

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