UCI Tour of Udon Day2 70km

今日も無事にレースが終わった。

のは、いいのだけれど、不完全燃焼感がものすごい。

本日も、もちろんスプリンターコース。

どこかで数人を連れての逃げが決まれば、そのあとの展開がグッと面白くなるのだけれど、私がどれだけの力を持っているのか、私の脚質はどうかなど、他のチームに知れ渡っているので、今日は絶対に逃がしてもらえない。

というわけで、今日は途中のスプリントポイントを狙い、ボーナスポイント(走破タイムからボーナスタイムを差し引く加点)を稼いで総合順位をあげようという作戦。

もちろん、スプリンターのいないチームは、どこも同じように考えているだろう。

事前に渡されているコース説明の紙は全てタイ語で、斜度やコースの状況は全くわからない。読みとれるのは、距離とコーナーの位置くらい。

コース表

2日目の中間スプリントポイントは、33.2km地点にある。
そう書かれていた。これは間違いない。

30kmあたりから集団も少し動き始め、断続的にアタックが始まる。
私も積極的に攻撃し、スプリント合戦開始までに集団を伸ばす動きをする。

しかし。
33kmを過ぎても、一向にスプリントポイントが現れない。
私のメーターのGPSがおかしいのか。
いや、スタートしてからの競技時間から考えても、距離表示は間違っていない。

そうだ、ここはタイだ。
距離表示をミスしたか、そもそもポイント設置が間に合わなかったのか、
いろんなことが考えられるが、考えても仕方がない。

そのまま、レースは流れていく。

すると突然、スプリントポイントまであと1kmの表示が!
もう40km以上過ぎてますけど。
まあそんなことを考える暇もなく、スプリントポイントになだれ込むしかない。

またしてもタイのスプリンターが、しっかり1位通過。
ちなみに彼女は、タイの自転車界のスターです。レース中は鶴の一声で、選手達を統率し、レースが終われば彼女に集まる取材やカメラの数がすごい。

スプリントポイント通過後は、この後、自分はどうやったら勝てるだろうかと考えすぎてしまう。

動けば動くほど消耗し、最後のスプリントで順位が下がるはずだ。
どうせスプリント勝負になるなら、ギリギリまで休んでゴール少し手前からアタックか。

などなど、いろいろと考えた結果として、今ひとつ積極的に動けなかった。
ラスト5kmで道幅いっぱいに集団が広がってしまったため、集団後方から勢いをつけてアタックできるようなタイミングが訪れない。

ラスト1kmまで我慢しようと決めて待機するも、ラスト1kmの表示が出たところで、いきなりコースが上りに!

一気に集団がペースダウン。
縦に伸びつつあった集団が再び横に広がり、またしてもアタックできない。
自分の位置取りの悪さを痛感する。

何とかして前方に上がって、良い位置で最終スプリントに突入するのが、一つでも順位をあげる方法だと思い直すと、今度はいきなり道が下りカーブになる。

ゴール地点は上り坂なのか、このまま下ってゴールなのかもわからない。
ここがラスト300m地点前後。

下りきったところで、上りとも言えない緩斜面になる。

ゴールまで200m。

まだゴール地点は視界に入らない。
ともかくスプリントに参加するしかない。タイのチームのトレイン(スプリントのゴール直前で各チームが形成する縦列隊形)について行って、なだれ込んでゴール。

不完全燃焼、極まりない。
ゴールした後の嫌な感じ。
モヤモヤする。

そうだここは、タイだ。
自国開催を有効に活用して当たり前だ。
何度もこのコースを使って、ゴールまでのアシストトレインを練習してきたんだなと、そう思えるくらい、彼女たちのゴール手前の動きは見事だった。

勝てなくても
出来ることは全てやってレースを終えたい。
しかし、それさえも簡単ではないのがロードレース。

最後まで三味線弾いていても、勝てる選手は居る。

明日は、約10kmの周回を8周。

何を目的に設定して、
どんなレースをするのかは、自分次第。

今日も無事に終われたことに感謝して、明日も頑張ろう!

全てを力に変えて、
與那嶺恵理は進みます!
BIKE SHOP FORZAYONEX所属
與那嶺恵理

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